青年の思索のために。
★4 自作曲 「ユアーズ オア ノット ユアーズ」 を作った背景 |
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健全な人間は この世に とどまって欲しい
自ら命を絶つ方々が、我が国では年間3万人程度おられるそうだ。
すごい数だ。
しかし、
自殺は、やめて欲しいな。
もしあなたが今、自殺を考えているなら。
ああ、ほんとうにやめて欲しい。
なぜなら、自殺を考えるような人は、
「世の中にとって、必要な人間」、だからだ。
どうしてって?
う〜ん、
これをわかりやすく説明するため、逆に、
世の中にとって、「不必要な」人間像を考えてみよう。
例えば…、
80歳近い老婆に、
傷害を加え殺害し、現金を奪ったりしちゃうクズ。
それとか、だまして床下に大量の換気扇をつけたりして
ン千万せしめるクズ。
あと、
抵抗力のない同居の小児に、
恒常的に傷害を加えてショック死させたり、
はたまた御飯を与えず衰弱死させたり。
(こういう親は、自分はしっかり食べて、携帯の料金払いには数万円費やしてるのに、
生活が苦しかったから仕方ないじゃんか、などと言う)
このように、
自分より明らかに知力・体力・精神力に劣る者を狙い撃ちにして、
法律に触れる悪らつな行為をする奴らは、
世の中にとって、「不必要な」人間といえるだろう。
こんなクズどもは、
この世からいなくなったっていい。
だから こういう奴らは自殺しちゃっても構わない、と思う。
しかし、
こういうクズ野郎どもは決して自殺しようとはしない。
こいつら、
「裁判手続なんか要りません、死にます」と言って、自殺してくれたら、
どんなに良いか。
国家予算は無駄にならないし、
自殺してくれれば当該クズを相手にしないで済むので、本来擁護されるべき正当な権利者に対して、検察・弁護人・裁判所はエネルギーをそそげるだろう。
つまりそれにより、どれだけ健全な国民は助かることか。
しかし、
繰り返すが、こういうクズ野郎どもは決して自殺しようとはしないだろう?
見苦しい。
やったのは自分なんだから「自分がやっちまった」と知ってるはずだ。
だから国家の証明など待たずに、潔く死ね、といいたい。
このように、他人たる「圧倒的な弱者に」加害を平気でするクズ共は、
なんと、自分への「自己加害」は、しない。
自己加害できないのでなく、しない、のである。
自己に、批判の矛先を向けることはしない。自分の始末も出来ない。
もう、とことん卑怯者である。
先日(2007/8)愛知県で、通りすがりの何の落ち度のない一人の女性(30)が、拉致され、殺され、現金1万円程度を奪われた。悲惨な事件だ。
目撃者によると、この事件は腕力の点で圧倒的優位に立つ男共が、
なんと三人がかりで仕掛けたものだという。
なんたる卑怯者どもだ、これは是非、警察は全力をあげて犯人を捕まえて欲しいな、と、、
…思ってたら。
なんと!驚くべきことに、その数日後、この犯人どもは自首してきた。
自首の理由は、、「死刑になりたくないから」、だって。。
こいつら、自首することによって刑法上の恩典をもらって、死刑判決を回避してもらおう、としたんだってさ。
※刑法42条1項「罪を犯した者が捜査機関に発覚する前に自首したときは、その刑を減刑することができる」
図々しいにも程がある。
人は殺しといて、自分は死にたくないとはね。
話が横道にそれてしまった。
どうだろうか?
クズ野郎になればなるほど、自己に加害を加えようとしない、
ということが分かっていただけたと思う。
とすると、
逆に自己反省をし、自己に害を加えようとする人になればなるほど、
クズから遠ざかる、といえないか?
そうだ、間違いない。
自己加害に走る人は「悪人じゃない」んだよ。
(善人でもない、かもしれないが)
では、究極の自己加害は何だ?
それは自殺じゃないか。
とすると、究極の自己加害たる自殺 を実行しようとしている人は、
最も「悪人から遠い人」、ということにならないか?
悪人から遠い人…、善人ではないかもしれないが、
それは「世の中にとって、必要な人間」だ。
したがって、
もしあなたが自殺を考えているとしたら、
「あなたは世の中で、必要とされる人間だ」。
もったいないから、死んではならない。
あなただけのあなたじゃない
以前、とある 地方の有名な自殺名所に 行ったことがある。
風光明媚(ふうこうめいび)なところだ。
そこは明るくて、とても静かで、いいところだった。
もっとも、行ったその日は、梅雨の合間の晴天日で、湿気があるムシムシする日だった。
フトみると、
「あなただけのあなたじゃない」という看板が立っていた。
こういう看板が立つということは、結構 実行する人がおられるということらしい。
しかし これを見て、実行を回避した人はいるのだろうか?
ところで、
そもそも、自殺とは何か、という定義が難しいらしい。
一応の定説は「人間が自ら引き起こした、そして自ら意図した、生命を終わらせる行為」E.S.シュナイドマン博士、 ということになっているらしい。
何が難しいのかよくわからないが、心理学・社会学的観点からは定義が難しいのかもしれない。
同博士は「誰もが、急速に短期間で状態が悪化し、自殺の衝動に向かって突然押し流される危険性がある」という。
この点は共感できる。本当にその通りだと思う。
つぎに、自殺の危険性が高い人のリスト。
以下の気質を持っている人は注意!
1. 極度の孤立感
2. 無価値感
3. 自己を殺害に至るほどの怒り
4. 窮状が永遠に続くという確信
5. 心理的視野狭窄
6. 強い諦め
7. 全能の幻想
あと、統計として。
我が国では2004年が実行既遂者「3万4427人」と、過去最悪の記録を更新。
もっとも最近は、人道的配慮から死因として『自殺』と明記するのを避ける傾向があるらしい。よって、もっと多いとの指摘がある。
2004年は、男が 2万3272人、女が 9053人だった。
既遂者の比率は、3対1。ほぼ世界的に こうなのだそうだ。
「自殺率」は、先進国の中では我が国が群を抜いて高い。
人口十万人あたり、日本は27人。
自殺率が高そうな米国は、意外にも、12人。 日本の半分以下だ。
低いのはギリシアで、3人。
我が国は、アジアの中でも最高率。 中国、韓国より高いのだ。
日本より高いのは、バルト三国、ロシア、ハンガリーのみ。
日本で多いのは、切腹・特攻など「命を賭すこと」が美徳と考えられているからだという説がある。
実行既遂の、「年齢構成」は、
60歳以上が34%
50 〃 24%
40 〃 15%、となっている。
男女比と同様、これもほぼ世界的に こうなのだそうだ。働き盛りの40、50代で全体の4割を占めている。因みに、失業率と この世代の自殺率とは、完全にリンクしている。
「動機」は、
健康問題、が 40%
経済、生活問題、が 33%
家庭問題、が 10%となっている。
いじめが原因となるのは、0.5%未満だそうだ。
もっとも、動機は、実は様々な問題が絡んでいる。また、精神医学、心理学の訓練を受けていない・知識の希薄な警察官が、あえて一つの動機を取り出している統計であることに注意。
さて、自殺関連を調べていて、なかなか興味深かった事実を以下に。
英国では、殺人犯の3人に1人が犯行後、自殺する。
対して米国では、ほとんど自殺しようとしない。2%にも満たないそうだ。
これは何となく分かる。米国の刑事ドラマなんか見てると、あっちの犯罪者は逮捕されても、何の反省の情も示さず・ふてぶてしく・そっぽ向きながら「弁護士呼んで」だもんな。そんなに自分が大切なのか、とツッコミをいれたくなる。
身内を殺した人間は、その後自殺する傾向が顕著である。
夫が妻を殺すと、夫は例外なく自殺。しかし、妻が夫を殺したあとは、妻は自殺しないことが多いらしい。
若年層の自殺は、自殺によってその人は、他の誰かが苦しむことを望み、しかも残された人が罪の意識や 恥を覚えること を期待しているケースがほとんどである。
しかし残念ながら、名宛人とされた者に、罪の意識・恥の意識は芽生えないだろう。仮に芽生えたとしても、すぐ忘れる。厚顔無恥な名宛人なら、なおさらだ。
男女の心中というのは、実は、ほとんどなされていない。
記録は世界的に数えるほどしかない、そうである。
失楽園はドラマだけの話だったのだ。男女の心中は、マスコミが騒ぐからなあ。
自殺で自己の「怒り」を表現する場合は、その関連する施設で実行する。
ex..仕事上の怒り…職場で。
愛するものに対する怒り…相手が発見されやすい所。
国に対する怒り…自衛隊市ヶ谷駐屯地(三島由紀夫先生)
世界的に有名な自殺名所がある。
・ナイアガラの滝…年間平均13人実行なさる。
・サンフランシスコ金門橋…完成以来700人を突破したそうだ。
・富士の樹海…ここはすごい。年間平均30人もおやりになる。
場所がわかるなら、なぜ防止対処しないのか?対処予算は無尽蔵に使ってもよいのではなかろうか。
イスラム教は自殺を禁じている。現にイスラム諸国は、極端に自殺が少ない。
キリスト教は自殺を罪だ、としている。しかし、自殺者は多い。
自爆テロは自殺ではないのだろうか?この点を指導者はどうお考えなのか問いたい。
日本では、自殺防止の専門書がほとんどない。また自殺予防の書籍が全く出版されていない。
逆に自殺を援助・助長・促進する「自殺マニュアル」のようなものが、本やネット上で氾濫している。
やはり社会が根底では許容しているのかもしれない。それと、ネット上で自殺防止を謳うサイトを今回あちこち見たが、どれもこれも読んだ人は救済されないようなものばかりである。美名目的も目立つ。
参考文献
・高橋祥反博士「自殺の危険」2006版
・David Lester "why people kill themselves1983""Questions and answers about suiside1989""Definition of suicide"
・Malcom B "today'sproblems in penology/New york state Journal of Medicine"
・Takahashi T "Aokigahara Jukai"
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